導入メリット ― 長寿命化と省エネの実現
本システムは、止水、防水、防さび、断熱、防汚、耐候性をワンストップで実現する統合設計です。個別に工法を組み合わせる場合と比べて、各機能が相乗効果を発揮し、性能の安定性と持続性が飛躍的に向上します。
例えば、防水層を高反射コーティングで保護することで、熱劣化を抑えて寿命を延ばし、さらにその上に防汚コートを施すことで、表面の清潔さを長期間にわたって維持できます。これにより、高い反射性能が持続し、各層が一体となって機能することで、個別採用の場合以上の長期耐久性と性能安定性を実現します。結果として、日常の維持管理負担も大幅に軽減されます。このワンストップ工法により得られる導入効果は下記になります。
導入メリット
脂肪族ポリウレアは、従来工法の課題を解決し、長期的な コスト削減と環境配慮を両立する新しい選択肢です。
コスト削減
20年以上の耐久性で、施工費用を10年以内に償却可能。
長寿命化
修繕周期が延び、建物・インフラをより長く安心して利用。
工期短縮
ローラー施工で簡易かつ迅速に仕上げ、稼働停止リスクを最小化。
省エネ効果
遮熱・断熱性能により冷暖房効率を向上、光熱費を削減。
幅広く対応
屋根・外壁・橋梁・タンク・看板など多分野で活用可能。
遮熱・断熱による省エネ効果
遮熱断熱塗料と防汚トップコートの組み合わせにより、長期に屋上表面温度を最大25℃低下させることが期待できます。これにより、屋根表面の温度が下がることで室内温度の上昇が抑えられ、夏場の空調負荷が大幅に軽減されます。その結果、冷房エネルギー消費が削減され、冷房費が最大25%削減できる可能性もあります。また、冬季には断熱効果により暖房効率が向上し、省エネ効果をさらに高めます。
高反射塗料を施した屋根では、塗装前と比較して室内温度が数℃低下し、快適性とエネルギー効率が向上することが確認されています。これらの省エネ効果は、光熱費削減による経済的メリットだけでなく、建物全体の環境性能評価（BELSやCASBEEなど）の向上にも寄与します。
建物寿命と資産価値向上
本システムの最大の効果は、躯体の長期保全です。従来は、10年ごとに防水改修を繰り返し、漏水が発生するたびに補修が必要でした。しかし、新システムでは、高耐久の防水層と下地改質効果により、20年以上にわたって漏水ゼロを目指せるため、スレート屋根及びコンクリート内部の腐食や劣化を防ぎ、建物構造の健全性を維持します。これにより、大規模改修や建て替えのリスクを低減し、建物の延命と資産価値の維持が実現します。
建物オーナーにとっては、防水改修回数の削減によりライフサイクルコストが大幅に削減され、長期的な財務負担を軽減できます。
メンテナンス負荷の低減
屋上の清掃回数は、汚れが付きにくいため減少し、防水層の点検や補修の頻度も従来より少なくて済みます。仮に局所的な損傷が発生した場合でも、止水強化プライマーと防水ポリウレアの組み合わせで、被害の拡大を抑制でき、部分補修も容易です。このように、本システムを導入することで、建物管理者は「超寿命化」「省エネ」「メンテナンスの簡素化」という三重のメリットを享受でき、中長期的なコストパフォーマンスが飛躍的に向上します。
脂肪族ポリウレアの長所
■ポリウレアはC-Nの結合でC-Oのポリウレタンより結合が強く、高い耐熱性や耐熱変形、弾性力により基材の動きやひび割れへの追従性能をより高めている。100％疎水性で、ウレタンと違って水分があることによって加水分解しづらく、強度発生を損ないません。
■20年以上の超耐候性があり、劣化退色、黄変が少ないため、外装材の長寿命化と防水に最適です。
■硬化反応後は水や紫外線にほとんど侵されることなく20年以上の長期に塗膜性能を持続します。超耐候性50年以上
■ポリウレタンに対し、耐摩耗性が高く、防蝕性、防錆性が高く、耐候性が格段に長くなります。
