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一般社団法人脂肪族ポリウレア普及推進について

ロゴ

一般社団法人 脂肪族ポリウレア普及推進協議会は、脂肪族ポリウレアの普及と標準化を進めることで、建物や街の長寿命化・省エネ化を実現し、人々が安心して暮らせる社会を目指しています。

背景と課題

日本各地で建物の老朽化が進み、工場のスレート屋根やビル屋上のコンクリート基材が劣化し、防水性能の低下が深刻な問題となっています。既存の防水層(アスファルト防水やウレタン塗膜防水など)は、経年とともにひび割れや剥離が発生し、雨水が内部に侵入するリスクが高まります。

屋上からの漏水は単なる雨漏りにとどまらず、コンクリート内部の鉄筋腐食や爆裂を引き起こし、建物の構造を弱体化させます。その結果、耐震性が低下し、大地震時には倒壊の危険性すら生じます。実際、長期間雨漏りを放置した建物では、柱や梁の鉄筋が錆びて断面欠損が進行し、構造耐力が半減、最終的に建て替えを余儀なくされた事例も報告されています。

さらに漏水は衛生環境にも悪影響を及ぼします。浸水した断熱材や内装材にカビが発生し、室内空気を汚染して居住者の健康被害(カビ臭やアレルギーなど)を引き起こします。また、水濡れによる電気系統のショートやエレベーターの故障など、安全面での重大リスクも発生します。加えて、漏水シミや悪臭によるテナント退去、資産価値の低下といった経済的損失も無視できません。

このように屋上防水の劣化を放置することは、構造的・衛生的・経済的に重大な問題を引き起こすため、早急な対策が不可欠です。実際に自治体や各省庁では公共施設の長寿命化や維持管理コスト削減が求められており、民間企業においても資産価値の維持や事業継続計画(BCP)の観点から、防水対策の強化が強く求められています。

協議会の趣旨

本協議会は、建物屋上の防水性能を抜本的に向上させる「脂肪族ポリウレア純国産技術を活用した長期寿命化・長期断熱による省エネシステム」の普及を目的に設立されました。その中心となるのが、超高耐久かつ環境配慮型の次世代素材「脂肪族ポリウレア樹脂」です。

脂肪族ポリウレアは紫外線に強く、黄変しにくい特性を持ち、適切な施工により理論上50年以上の耐久性が期待されます。従来の防水工法(耐用年数10〜15年)を大きく超え、建物寿命を飛躍的に延ばす可能性を秘めています。

一方で、日本の防水市場の90%以上を占めるのは従来型の芳香族ポリウレア樹脂です。芳香族系はコストや強度面で利点があるものの、分子構造に起因する紫外線劣化により黄変しやすく、約10年ごとにトップコートを塗り替える必要があるなど、長期耐久性に課題を抱えています。そのため、防水用途に限定された特殊塗料として利用されるケースが大半でした。

脂肪族ポリウレアはこの課題を克服する素材でありながら、材料コストが芳香族の約2倍と高く、さらに海外依存の技術体系により国内サプライチェーンが未整備であったため、普及が進みにくい状況にありました。

本協議会は、この現状を打開するため、産官学の連携を図り、国内企業の優れた技術を統合。下地処理からトップコートまで一貫した純国産サプライチェーンを確立し、標準化を目指します。これにより、公共施設から民間ビルまで幅広く安心して採用できる体制を整備します。

さらに、防水技術者の育成を目的とした認定制度や講習会を通じて施工スキルの向上を図り、全国的な普及を推進します。

協議会の設立趣旨は、耐久性と環境調和を両立させた最新技術の普及により、**「漏水ゼロ」「メンテナンス負荷の大幅軽減」「建物寿命の倍増」**を実現し、日本全国の建築物保全に寄与することです。

ロゴマークについて

このロゴは「P」の形状(Polyurea)を基調にデザインされ、協議会が目指す 【上昇・進化・普及発展】 を象徴しています。
大きな弧は未来へと伸びる成長の軌跡を、中央のフォルムは技術と社会を包み込む安心と持続性を表現。右上の円は、新しい世代へと飛躍するエネルギーを示しています。

協議会の理念である「脂肪族ポリウレアの普及を通じた社会基盤の強化と発展」を、このロゴに込めています。

社会的意義

建物やインフラの老朽化、省エネ・環境問題は日本全体の課題。
脂肪族ポリウレアの普及は、これらを解決に導く大きな一歩となります。

活動方針

脂肪族ポリウレアの普及・標準化・教育を通じて、
建物の長寿命化と持続可能な社会の実現をめざす。

団体概要

名称
一般社団法人 脂肪族ポリウレア普及推進協議会

英文表記
Society for Promotion and Utilization of Aliphatic Polyurea (SPUA)

所在地
〒111-0053 東京都台東区浅草橋2-25-10 3F

電話番号
03-5809-1366

役員
会長(代表理事) 島田靖弘  株式会社スケッチBM 代表取締役
理事(事務局長)  高堰督裕  株式会社スケッチBM 専務執行役員
理事(東京事務局) 南早也人  株式会社節電ECOショップ 専務取締役
理事(東京事務局) 三橋正隆  (有)グローバルファクトリー代表取締役
理事(仙台事務局) 小田島透  株式会社スケッチBM 執行役員
理事(大阪事務局) 小林勝彦  株式会社システムイズミ 代表取締役
理事(大阪事務局) 北村浩将  株式会社浩生 代表取締役       
理事(福岡事務局) 上田大造  株式会社ウエダ 専務取締役
監事       橋口照子  江北綜合経理事務所 所長 
特別顧問            小長谷明彦 東京工業大学名誉教授
特別顧問     三木基実  元海上保安庁第三管区本部長
特別顧問     谷口明裕  日本生命保険相互会社理事
顧問                      津沢浩二  一般社団法人経営者支援ネットワーク理事
顧問       岩本大輔   大日精化工業株式会社 海外・新規事業推進部部長
顧問       丸尾欽次郎 (株)スマートペイント専務取締役

握手

一般社団法人 脂肪族ポリウレア普及推進協議会は、国内技術を結集し、

革新的な「脂肪族ポリウレア純国産技術を活用した長期寿命化・

長期断熱による省エネシステム」を提案します。

このシステムは、自治体や官公庁の公共施設ストックマネジメント、ゼネコンやビル管理者・工場の維持計画、さらにはチェーン展開企業の店舗資産管理に至るまで、幅広い分野で有効なソリューションとなり得ます。

キーワードは「防水・断熱・防汚のオールインワン屋上リニューアル」
安心・安全で持続可能な建物環境づくりを、共に推進してまいります。

本協議会は、産官学が連携するプラットフォームとして活動し、皆さまのご参加を心よりお待ちしています。未来志向の屋上保全戦略に向け、ぜひ本提案へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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